感謝の手紙
茨城県は筑波山の麓、北条という小さな町で私は生まれ育ちました。
仕事の傍らで民謡を指導していた父の歌声を聴きながら幼少期を過ごし、優しい母と大いなる筑波山に見守られて、小さかった娘はいつしか「将来は民謡歌手」という夢を持ちました。その夢は小学校の卒業文集に私の“想い”として幼い文字で書き綴られました。
地元の高校を卒業する頃を迎え私の夢は益々膨らむ一方で、とうとう私は音楽大学への進学を自らの意志で諦め、東京へとひとり旅立ちました。
そしてその翌年、私の夢はデビューアルバム発売という形でついに叶えられたのです。それはそれまで応援してくれた父母、高校の先生、芸の恩師(米谷威和男)、私の唄を聴いて下さるお客様が私に手渡して下さった一枚の奇跡のアルバムに思えました。
以来何枚かのアルバムを発売させていただきましたが、今回これまで「民謡歌手」として一歩一歩ゆっくりと歩いてきた中で、思い出にのこる曲、そして私の為に杉紀彦先生と米谷威和男先生が作ってくださった「藤のはな節」を含む全16曲を自ら選曲し、今まで支えて下さった皆様への感謝の心、これまで私を育んでくれた大好きな民謡への想いを一曲一曲に書き綴るように心を込めて唄わせていただきました。
「民謡 想い綴り」というアルバムのタイトルはレコーディングに同席していた夫(花柳琢次郎)が、そんな私の想いを受けてつけてくれたものです。
またひとつ私の夢が叶い、まだまだ続いていく未来に向かって歩きつづけたいと思います。
最後に、今回のアルバム制作に携わって下さったレコード会社、制作会社を始めとするスタッフの皆様、演奏をして下さった皆様、文章を添えて下さった杉先生、そしてお聴き下さる皆様に心からの感謝を申し上げたいと思います。
本当に有り難うございました。
藤 みち子 |